船昌商事とバナナ加工の歴史

 

バナナ加工の歴史

昔のバナナ加工の様子、地下室へバナナを入れるところ

バナナの加工は職人芸と言われます。

昔は地下に掘った穴などにガスを注入してバナナの色付けを行っていました。
加工技術も普及しておらず様々な方法で加工されていたため、

ガス中毒による死亡事故が多発するなど非常に危険な仕事でした。
現在では高度な追熟システムが普及しているため重大事故はほとんどなくなり、またシステムによって均一に追熟することが可能になりましたが、それでもなお職人の世界といわれます。

 

 

バナナの加工とは

バナナ加工は一言でいえば、青バナナを黄バナナにする仕事です。

海外から害虫の侵入を防ぐため、バナナは青く硬い状態でなければ輸入できません。

そのままでは食べられないので、エチレンガスをかけて眠っているバナナを起こしたあと温度・湿度を管理した熟成室で黄色く、柔らかくします。この作業を追熟と呼びます。

 

 

追熟の難しさ

出典:https://www.dole.co.jp/special/banana_history/leader/horiuchi.html

 

図はバナナが熟していく様子を表したものです。

追熟室の湿度や温度を設定して追熟を行うのですが、

バナナは生もの。一つずつ状態が違いますから同じ条件で追熟しても同じ結果にはなりません。

室の大きさや性能も様々ですから、他での経験がそのまま通じるとも限りません。

設定は各社、各室毎に独自の基準を持っておりこれらは門外不出の秘伝といえるかもしれません。

 

また、お客様の望む状態でお店に並べるには考えるべき多くの事があります。

まず、お客様によって店頭に並べたい色味が違います。

1日に売れるバナナの数は大体決まっていますから、多くても少なくてもいけません。

出荷してから店頭に並ぶまでの輸送時間や外気温も考慮する必要があります。

見た目の色はもちろん、硬さや室の二酸化炭素濃度もバナナの状態を判断するのに重要です。(バナナは呼吸をしています)

このような点全てをマニュアル化することは難しく、多くは作業者の勘と経験によって追熟します。

個体差のあるバナナを決められた日に、決められた数、望まれる色で提供する。

そのため、バナナ加工は職人の世界といわれるのです。

 

船昌商事の取り組み

船昌商事には2つのバナナ室があり、それぞれフィリピン産、南米産専用に設計されています。

バナナ加工専門のチームがおり、美味しいバナナを安定して供給することに情熱を注いでいます。

もっと美味しく、もっと効率よく、もっと確実に

複雑で、変化するバナナ加工にゴールはありません。

船昌商事は理想のバナナ加工に近づけるべく日々努力を重ねていきます。

 

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